と、いうわけで延期になったTLSのお話から入ろう。
正直大半の人が「これ、なに??」状態だと思うんだ。
何が影響するの!? え? なんなん?? と、言ってる大半はたぶん問題ないと思う。
スマホの古い機種でOS(android4.2とか)更新してない端末を使い続けてる人はちょっと注意ぐらい。
ざっくり説明すると、
TLSってのは、『暗号化プロトコル』の名称。
- 情報をやり取りする「クライアント(WEBサイト)」と「サーバー」がある
- セキュアな鍵付きの箱がある
- 箱の鍵は「クライアント(WEBサイト)」と「サーバー」だけが持っている
- 情報は鍵つきの箱にいれて(暗号化される)やり取りをする
- 鍵を持っている者だけが情報を取り出し、暗号を解くことができる
元々はSSL(Secure Socket Layer)ってのが使われてたんだけど、
これには脆弱性・・・つまり悪いことをしようと考えている人にとって簡単に内容がわかる暗号だったんだ。
どゆこと?? ってなると思うので、もっとかみ砕くと。
インターネットは個人情報の集合体、例えば住所や氏名、年齢、カードの情報とかが
常に鍵のついた箱に閉じ込めた状態でインターネットの海をびゅんびゅん転送されていた。
そして箱は特定の鍵をもっていないと開けないというシステムだったんだ。
だけど脆弱性。この箱の鍵がヨワヨワさんだったので、悪い人が見ようと思えば力業で中身を見ることが出来た。
でもみんなSSLを使ってたから、「じゃ、SSLの鍵はだめだ!」ってことになって、
抜本的に鍵の内容を変えよう!! って動き出した。
そんなこんなで『TLS(Transport Layer Security)』という新しい鍵を使うようになったんだ。
でも、時代が進んで「あれ? TLSも箱の中身、持ってかれてない??」となる。
複雑な暗号化でも解いちゃう人は居るってことだね!
ここまでくるとイタチゴッコの世界なんだけど、鍵もどんどん新しくなっていって、
だからと言って昔の鍵を使い続けてる必要ある?? って素直な感想に対応したのが、
今回のお話。
TLS1.0、1.1をそもそも『使えないようにする』よ! ってことなんだ。
使えないようにするってのは、その暗号方式で出来た箱は『そもそも受け取らないよ!』ってことだね。
ちなみにTLS1.0や1.1でもインターネット自体は出来るんだよ?
ただ、こういった旧規格のプロトコルを弾くように言ってる企業とかサーバーにアクセスできなくなるよ! と、いうこと。
最新の暗号はTLS1.3かな? これが2018年に公開されたけど、
実は初期TLS、つまりTLS1.0は20年以上も前の規格なんだよ。
だから大手ブラウザは2020年にデフォルトで無効化するって発表をしているんだ。
まあ、古い鍵使っててもいいことないしねぇ…。
例えるなら、
別れた彼氏が家の鍵持ってる…🥺
もぉマジ最悪…鍵変えョ…🥺
みたいな?
となると、「おや?」って思った人もいると思う。
そうだよ? いま問題なくインターネット出来てるよって人は多分なにも問題ないってことになるね!
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1810/16/news077.html
外部リンクだけど、興味があったらこっちもどうぞ。
こっちはおまけ程度の内容だけど、キャラクリ勢には死活問題はこっちだよね!
わかる。
それで、今日緊急メンテナンスが入ったって解釈でいいのかな?
いろいろ言いたいことはみんなあるんだと思うんだけど、個人的な主観でいえば「よくやってんなぁ」って。
だって10年間、ほぼ毎週更新を続けていたゲームを稼働させながらリファインして、
さらに新しいエンジン積んで、同調させて、同期とって、両立させるってバカみたいな話、
正直頭おかしいってレベル。
みんなはFF14の初期を知ってるかな? 新生エオルゼアの前の話ね。
新しくリリースして、各方面からダメ出しを貰って一旦サービス終了…
そしてサービス開始から3年が経過したあとにFF14は新生エオルゼアとして生まれ変わった。
2010年9月に旧FF14が稼働して、2012年11月11日にいったん終了。
そこから約1年の完全なサービス終了を経て、
2013年8月27日に、FF14はMMORPGとして生まれ変わった。
そう、生まれ変わった。
史実上なかったことにはしなかったんだ。シナリオを繋げてね。
ゲーム内のストーリーにて、
帝国の「メテオ計劃」(旧FF14のストーリーイベント)によって破壊しつくされた、広大な世界「エオルゼア」。
未曽有の大災害は「第七霊災」と呼ばれ、生まれ落ちた巨大な竜・バハムートによって、世界は焼き尽くされてしまう。
しかし「光の戦士達」の力によって世界崩壊は免れ、5年後、エオルゼアを舞台に新たな時代が始まる。
とまあ、こんな感じのお話となった。
ストーリー、グラフィック、システム、サポート体制、全てを「総入れ替え」することによって、PS3、PCにて「FF14」は再稼働。
タイトルを「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」とし、見事にバトンタッチを果たしたって経緯があってさ。
それはそれでものすごい決断だったし、1年でやり遂げたのもすごいと思うんだ。
ただどっちがすごいって話じゃないんだけど、
SEGAは単純に頭がおかしい。たぶん常識のネジがぶっ飛びすぎてて常識と良心の呵責が行方不明になってるんだと思う。
スクエニ「現行停止させて1年で作り直しするわ」
SEGA「現行稼働させながら新作も作ってほぼサービス停止無しで共存させるわ」
たぶんこの場合スクエニは常識的で、SEGAは奇行的。ほんと何いってるんだか、常識が行方不明。
個人的には現行PSO2が「PS4、クラウド、PC、全部死にました」ってならないのが本当に奇跡だと思う。
10年の蓄積データを本当に残したまま、それを新しく旧データとして引き継ぐプロセスは怖いんだよね…。
新データとして旧データと似せたデータを疑似的に当て嵌めていくわけじゃなくて、
本気で旧データを引用してるわけだから、引っぱり出せてるだけヤバイよね…。
しかもPSO2って連動しているスマートフォン向けアプリもあるでしょ? 「es」とか「イドラ」とか。
正直、全部逝ってもおかしくないって思ってたんだよね…。
SEGA「全部逝ったんでNGSのみになります。」みたいなさ。そういったシナリオも想定してたんだけど、
まだ動けている。正直ビビるよ…。
なんか、マイファッションも引用の問題らしいから修正できそうだし、
いまはじっくり不具合つぶしていくしかないよね?
一個修正したら、全データ確認しながら、いままで直した奴に不具合が出てないか確認して…
これを更新するたびに繰り返して…。正直気の遠くなる作業だけど、やり遂げてほしいものです。
NGSが始まったら、またたくさん不具合出ると思うけどね?